どう生きる

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㉙「働き方改革」20180420

 働き方改革のもと、当社でも残業に対する引き締めが厳しくなってきた。残業で買えるのが当たり前になってきている感はある。だが、今の時期は特に業務は繁忙でありどうしても残業時間が延びてしまう。ある程度は仕方がない部分はある。いきなり残業をゼロにして業務が回るほど都合の良い状態ではないからだ。正直残業時間に対する規制を強める前に残業を法律にのっとり正しい金額を払うことが大事である。

 ジャパンビバレッジでは組合員に対する不当な懲戒処分を与えているという。事の発端はジャパンビバレッジ飲料で働く従業員が多額の未払い金が発生したことから行動を起こしたことです。結果としてみなし労働時間制を無効と判断し、是正勧告が出され残業代は一部払われたといいます。しかし、正当に声をあげた組合員に対し不当に攻撃しています。これらの状況からブラック企業ユニオンが交渉を行っている。

 残業代が当たり前に払われていない人は大勢いる。私の周りには公務員が多いのだが、ほとんどの友人が全額をもらっていない。残業代は申請が必要であり、上司にそれを提出すると難色を示される。出すと出世が遅くなる。残業代全額でなくてもそれなりにもらえるからまあ我慢する。転職を考えている。等々色々な話を聞く。霞が関にほど近い場所で働いていることもあるが、省庁は電気がほとんど消えない。深夜3時ごろにはタクシーが非常に長い列を作っている。電通の事件後からどこの業界でも残業等に対する扱いに変化は起きている。残業をすべてなくすことが正ではない。それは極論かもしれないが、働いたことに対する見返りが十分にあることが重要。その先に効率を目指す施策を考えればよい。

 日本の生産性が低いことは正直驚きに値しない。働いていても野心をもって積極的に業務をする人がマジョリティではない。どちらかといえばそれなりでよいから毎日定時に帰りたい。年老いた人たちは昔はもっとつらかったと、こんなもんではなかったともっときつかったとうるさいが、それに耐えれたのでそれに対する見返りがあったからだ。頑張る意味がない状態で頑張れるわけがない。その状態で若者が悪いと言っているようではいけない。

 私が働いている会社も、日本全体としても加速度的に衰退していくだろう。負のスパイラルに入ってしまえばそう簡単には抜けられない。社会保障費の負担増、年金制度破綻、労働者人口の減少。円の価値が低くなれば、ほかの国から日本に進出するメリットがなくなれば、もうだめだ。東南アジアの方が金もあり若い。腐敗している地域もたくさん見たが、希望がある。

 だいぶ話がそれてきたが、まずは頑張る価値のある労働環境にしなければいけない。そのための第一歩は残業未払いをなくすこと。それを促進するためには内部通報しても身分が保証される、リスクを負わないで実行、その先も働く環境があることが重要になってくる。