どう生きる

とりあえずアウトプットをする場

⑲「カフェ」20180408

 カフェで勉強していると近くに座っている人たちの声が聞こえてきてしまうのはよくあることだ。昨日は隣のテーブルで某優良大企業のリクルーター面談が行われていてずっと聞いてしまった。今の時期はどこでもこのような光景は見られるが、入社が難しい会社だけあって話の内容が面白かった。

 詳細については言及しないが、全国優勝した経験がある。総合商社をけってここに入社した。だの、学生側も帰国子女でトライリンガルでサークルでも代表で云云かんぬん話していた。リクルーター面接の意義というのは優秀な学生の囲い込み、スクリーニングをすること、にあると思っている。(私はリクルーターが付くこともなく、リクルーターに命じられたこともないので推測でしかないが)。話を聞いていて優秀ではあるが、このような就活戦略が正しいのかは疑問に思ってしまった。

 日本の就活は特殊であり、基本的に期待値で内定を得ることができる。スキルを評価され専門的な部署に配属される採用方法は本当に少ない。あるとしてもクオンツ、英語採用、社内弁護士採用くらいなものだろう。学生は大学でどれだけ学問を頑張ったとしても他の同期と初任給は変わらない。基本的にはエントリーをし、ESを書き、テストを受け、複数回の面接を経て内定を撮ることができる。優秀な学生にとっては残念、コミュ力だけある学生にとってはうれしい環境だ。勉強頑張らなくても就活だけ何とか乗り越えれば明るい未来が待っている。今の日本の将来は明るくないが。もう少し企業側も就活戦略を見直す必要があるだろう。某外資のようにここの研究室の学生が欲しいと一本釣りのような形で求めている能力を持った学生を狙ってリクルーティングするとかやりようはいくらでもあるわけだ。給料にしても一律では優秀な学生は入ってこない。今の時代に現場を知るために二年間も地方に飛ばされると聞いて入社したいと思う学生は少数派だ。

 最近、就活の方法は少しずつ変わってきている。私が就活をしたころは100社以上エントリーしないと内定はとれないと煽られ問題となった年代だった。今では逆求人がはやり、優秀な学生にアプローチをかけるという就活の方法は一般化してきたように感じられる。また、大学の近くに学生は無料で使えるワーキングスペースを作りそこを使用する学生に対してアプローチをかける方法もあると聞く。日本企業のこれからの工夫がどのようなものになるのか気にしてみていきたい。