米FRB、年内利上げへ「新たな確証持つ」
FRBが21日公表した政策見通しでは、利上げペースは年内1回、2017年も2回に引き下げた。
声明では、目標に向けた進展状況を更に見極める。年内利上げの可能性が高いとの認識である。
声明を見ると、「近い将来の経済見通しに関するリスクはおおむね均衡している」との文言を使った。これは引き締めを視野に入れた際の定型表現として知られる。
今回利上げしなかった理由としては、
「経済への確信が不足していることの反映ではないと」前置きをし、
「以前考えていたよりも、経済にはもう少し改善の余地がある」と指摘。
雇用改善、先行きの物価上昇に自信を示した。
年内1回の利上げはおそらく12月に行われる可能性が高い。11月のFOMCは大統領選直後であり、可能性は低いからだ。
米経済は堅調であり、その中でなぜ今回利上げを実施しなかったのか。利上げすることによる悪影響を考慮してのことだろう。
利上げされれば、新興国通貨は売られ、ドル高になる。その結果、米経済の悪化、株価下落とも考えられる。しかし、景気動向は生物であり、個人的には今回するべきだったと考える。
12月に必ずしも良い景気であるとは限らない。また、今回利上げがさなれなかったことにより、円高が進んだ。また円高傾向は続き、100円を切ることも考えられる。