どう生きる

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サラリーマン、農を担う

http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20160919&ng=DGKKZO07405490Y6A910C1NN1000

 

 農業の担い手が変わりつつある。これまでの家族経営から法人経営が増加傾向にある。

 農家の平均年齢は67歳、離農による耕作放棄地は42万ヘクタール。尻すぼみしている。もうすぐ団塊世代もリタイヤし、人手が足りなくなる。

 企業による農業参入は増加傾向にある。理由としては、農地法の改正により、法人による農地所有に対する帰省を緩和したことによる。

 国としても第六次産業としての農業には力を入れており企業の力を借り、活性化していきたいということだろう。

 この緩和により多くの企業が参入した。銀行、通信、自動車、鉄道、コンビニ等々農業とは関係のなかった企業が参入した。しかし、その多くは失敗している。

 その理由として、農業というビジネスの難しさがある。農業はすぐに利益が出るものではない。少なくともお金になるまでに1年近いサイクルが必要となる。効率化するためには規模も必要であり、何処の企業でも出来るものではない。体力のない企業はすぐに撤退となるわけだ。

 理由は他にもあるだろう。農業に対するアプローチの方法である。農業は一般的にそこまで儲からない。1年を通して安定的な収益を得ることが出来ない。ただ大企業が同じ農業をやっていたわけでは今まで通りと同じ給料を払うことは出来ないわけだ。そこで付加価値をつけることによってさいを図る形になるが、それが中々うまくいかない。

 成功するのは既存のバリューチェーンをもち、農業に対するノウハウを持っている企業ではないだろうか。コンビニは大きな可能性がある。それぞれのコンビニは店舗というインフラをもち、そこで様々な商品を売っている。物流システムも既にあるわけだ。

 まとまらないが、これからも様々な企業が農業に参入していくだろう。大きな可能性があるのは間違いない。そして多くの企業が失敗する。リスクを許容し、チャレンジをすることによって成功があるのだから、チャレンジし続けてもらいたい。成功例が出てきてから参入しても遅いのだから。

 近い将来農業の形は大きく変わるだろう。その中で何処の企業が利益を取ることが出来るのか。注目していきたい。